歓迎会で記憶をなくし…
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新入社員歓迎会で初めてアルコールを飲んだのですが、それが大失敗でした。
ビールなんて全然おいしくないので
「お酒は飲めません」
って断り続けていたら、甘くて口当たりのいい飲み物を頼んでくれました。
当時お酒の飲み方なんてまったくわからなかったので、ジュースを飲むような勢いでコクコクと…。
同僚や先輩たちに
「結構つよいね」
なんて言われ、
(ああ、そうなんだ…)
と思って少し得意になっていました。
二次会に行って、ろれつが回らなかったりかなり足にきていたのですが、注文されるたびにそれを飲んで…。
気がついたら、知らない天井、知らない部屋、知らないベッド。
私の格好は…なにも着ていない!
脚の付け根に手を伸ばすと何をしたのかがわかり、もう血の気が引きました。
それから必死になってゆうべのことを思い出そうとしました。
ところどころですが、ぶつ切りに記憶が浮かびます。
数人でタクシーに乗って、この部屋にきて、水割りを飲んで、誰かとキスをして、他の人にも自分からキスして回って…。
自分で服を脱いで、数人に抱かれて、甘えた声を出して…。
身体やシーツには男の人のあの匂いがついていて、もう死にたいほど後悔しました。
服を着ようと周囲を探しましたが、どこにも見当たりません。
見知らぬ部屋を裸で動き回るわけにもいかないのでしばらく困っていたら、ドアがひらいて男の人が入ってきました。
「お早う…大丈夫?」
会社の先輩ですが、まだ全員の顔をおぼえていないので全然知らない人です。
「だいぶ飲んでたから、もう少し寝ていたほうがいいよ」
その人はそういいながらベッドに入ってきました。
私は驚いて
「あ、あの…私…」
と言いましたが、そのあとなにを言ったらいいのかわかりません。
裸なのでベッドから出れず手で胸を隠して縮こまっていましたが、そのうち男の人が覆いかぶさりキスされました。
昨夜のことがあるので今さら拒むこともできず、自分が今どこにいるのかさっぱりわからなかった不安もありましたので、結局されるがままに…。
腕を開かれ、首や乳房にくちびるを這わされ、身体中を撫でられ、脚を広げられて…。
挿入されながらキスをされたり繋がったところを撫でられたりして、私は声を殺すのに必死でした。
行為が終わってしばらくしたあと服の事を聞いたら、隣の部屋からきれいにハンガーに掛けられた服を持ってきてくれました。
シャワーを借りて、コーヒーを淹れてもらったら頭もだいぶ楽になってきたので、駅まで送ってもらい家に直行です。
その日は休日でしたので、着替えてすぐまた自分のベッドに入りました。
…誰と関係をしたのか、全員ははっきりと正確にはわかりませんし、もちろん誰にも聞けません。
お酒はもうこりごりです。